技術習得のジレンマ 「これ何の役に立つの?」VS「手段の自己目的化(やってて楽しい)」

どんな世界でもそうですが、「好きこそものの上手なれ」です。「それをやっていること自体が楽しい」という状態にまでいき、ひたすらその領域の学習や技術習得を楽しんで続けないと、レベルは上がりません。ある程度、「手段であるはずの勉強が目的化している」ぐらいのハマり方が必要なのです。それぐらいじゃないと、専門家・技能者としてのレベルは上がりません。

特に、何かしらの知識領域、技術領域にハマるというのは、自分の人材価値を上げるファーストステップです。

しかし、ここでジレンマが生じます。そうやって傾倒していけばいくほど、その学習した内容や、技術が「誰のどんな役に立つのか」という視点を失っていくのです。そもそもの目的を忘れたり、それが実社会でどう金を稼ぐことに繋がるのか、どうやって他人の役に立てるのか、どうやってビジネスを成立させるのかということを忘れてしまいがち。

学者や技術者タイプ、勉強好きタイプは「ビジネスマンタイプ(儲け主義的)」を毛嫌いする傾向があります。彼らは、勉強好きなタイプ、専門家タイプ、学者タイプは、技能者タイプは儲けている人を見て「よくもまぁ、そんなにお金儲けに熱を上げられるね」とか「拝金主義ってコワイ」とか「お金が全てじゃない」とか言うわけですね。自分たちの研究費用がどこから降りてきて入るのか、自分たちの雇い主がどうやってお金を得てきているのかなどについては全く考えないままね。

でも、まぁ、それには理由がある。ビジネスマンタイプは、

「それが何の役に立つの?」

というように、その領域や技術を外の世界・現実世界とどう接続させるか、どうやって人の役に立てるか、どう儲けるか(社会的な評価と支持を得るか)というところに関心が向いているのです。

(ただし、これもこれでまた、問題がある。こればっかりだと。)

これ何の役に立つの?これ何の得があるの?と考えてしまうタイプはビジネスマンタイプです。そして、そのビジネスマンタイプは、あまりにもそういう思考が強すぎると、何かしらの知識や技術を習得するのは困難になります。なぜなら、知識習得、技能習得の過程、勉強の過程というのは、

「それが一体、何の役に立つのかわからない時期」

というのを過ごさなければなりません。言い方を変えれば、手段を自己目的化させる時期が必要なのです。勉強のために勉強しているぐらいの期間がある程度必要です。それぐらいじゃないと、何かの知識、技術に明るくなることはできません。また、ビジネス活動で得た金や時間を用いて、ひたすら金儲けに邁進するのではなく、

  • 研究
  • 学習
  • 思索

にエネルギーを振り向けないと、明らかにビジネス活動の質が悪くなっていき、いずれ行き詰まるものです。ビジネスというのは、同じやり方を続けていて持続できるほど甘くない。個人のキャリアについても同じですが、仕事するだけではなく、余暇に学習したり視野を広げる活動が必要ですよね。

歴史を見ると、世の中の新しい文化、学問、研究、技術は暇人達、ギーク達、ニート達が進展させてきています。暇人貴族達が、美味しい飲み物、食べ物、遊び、文化、芸能などを生み出してきてたりする。余裕や余暇があるからこそ、全く新しい世界が開拓される。

ビジネスマンタイプのような発想に固執して生きれば生きるほど、何かしらの教養や学識、技術、研究、思索、実験などに振り向ける関心やリソース、エネルギーが無くなってしまいます。結果的に、行き詰まります。

ビジネスマンは、余裕をつくって遊んだり勉強したり研究したりする必要がある。「社長は遊べ」「社長はプラプラと海外視察をしておいた方が良い」「社長は会社にいないでどこかでアイデアを探していた方が良い」「社長はどこかの社長と交流したりゴルフしておいた方が良い」とか言われたりするのもそういう理由でしょうね。

 

ビジネスマンタイプは、机上の理論をバカにしたり、象牙の塔の中にいる人間を見下したり、研究室に引きこもっているタイプを妄想家扱いしがちですがこれもまた問題。俗世や今のしがらみから離れて、現実世界とは遠く離れたところで行う研究や思索がまた、創造的な発想、時代を変えるほどの発見やブレイクスルーを生むのも事実です。

(個人の人生においてもそうですが、社会人としての成功を大きく左右しているのは、学生の時期、ニートの時期だったりします。勉強したり、自分を探ったり、さまよったり遊んでいる時期ですね。その時にじっくりと自分に向かい合ったり、何かを勉強したり、考えたりすることが方向性を決めるのです)

 

うーん、人生って難しいですね。

 

金儲けばかり考えてもダメだし、
金儲けを考えなさすぎるのもダメなのです。

実利ばかり考えてもダメだし、
実利を考えなさすぎるのもダメ。

技術・知識に溺れるのはダメだし、
技術・知識を全く軽視するのもダメ。

 

基本的に、この相反するものを成り立たせるのは難しく、故に世の中では、

  • 病院 → 理事長と院長
  • IT技術分野 → CTO・CIO、エンジニア、テクニシャン
  • Apple → ジョブズ(マーケター)とウォズ(エンジニア)
  • HONDA → 本田宗一郎と藤沢武夫

というように、役割分担をしたりすることが多いのです。

役員職においても、CFO、CIO、CTO、CKO・・・・と、数々のCxO職があったりするのにも理由があります。

 

文明の発展、国家の発展には、

  1. 政治(哲学、宗教。要するにイデオロギー。)
  2. 経済
  3. 科学技術研究

の3要素が欠かせません。

これは、個人の人生おいても全く同じだと思います。

 

PDCAサイクルを回せ、と良く言われますけど、

ビジネスも個人も「PESTサイクル(政治、経済、科学、技術)」を回す必要があると感じます。

 

自分の人生について、政治力を発揮し、経済性を考え、科学し、技術を習得する・・・・・。


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西園寺貴文(憧れはゴルゴ13)#+6σの男

   




"make you feel, make you think."

 

SGT&BD
(Saionji General Trading & Business Development)

新たなるハイクラスエリート層はここから生まれる
         




Lose Yourself , Change Yourself.
(変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気を我らに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け入れられる冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、見分ける知恵を与えたまえ。)
 
説明しよう!西園寺貴文とは、常識と大衆に反逆する「社会不適合者」である!平日の昼間っからスタバでゴロゴロするかと思えば、そのまま軽いノリでソー◯をお風呂代わりに利用。挙句の果てには気分で空港に向かい、当日券でそのままどこかへ飛んでしまうという自由を履き違えたピーターパンである!「働かざること山の如し」。彼がただのニートと違う点はたった1つだけ!そう。それは「圧倒的な書く力」である。ペンは剣よりも強し。ペンを握った男の「逆転」ヒップホッパー的反逆人生。そして「ここ」は、そんな西園寺貴文の生き方を後続の者たちへと伝承する、極めてアンダーグラウンドな世界である。 U-18、厳禁。低脳、厳禁。情弱、厳禁。